マイケル・ジャクソンのように

小説「金色夜叉」は、
ただもうどうしようもない男女対決の物語ですが、

丁々発止、疾風怒濤、
お前よくも裏切ったな、だってあなたあの時はと
お互いに文句言い続けるだけの話ですが、

舞台背景から道具立てから、美しいものばかりが並びます。

ああいうのは豪華なセットで贅沢な小道具でやってくれないと、
なぜかつまらない。どういう心理かわかりませんが。

しかも衝撃のラスト。
「金色夜叉でそれかい!」

ラジオドラマや舞台を知ってたので、
まさかそう来るとは思わなかった。

考えたら、舞台じゃ絶対できない、
小説にしかできないラストなので、
「ここでやらなきゃ、もったいない」のですが。

なんてことは実はどうでもよくて、

美しい言葉をリズミカルに、
いっそダンサブルに並べて書きまくってくれるので、
ただそれだけで読めてしまいます。

今月今夜のこの月をイエーイ!みたいなノリですから、
一つ一つの単語の意味とか、細かいことなんてどうでもよくなる。

マイケルの歌とダンスにノセられて、
歌詞の一つ一つの意味なんて、
どーでもよくなっちゃうのと同じです。